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やさしい法人融資



債務超過の教室



第6問





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銀行出身税理士の「やさしい法人融資」
〜債務超過の教室〜

第6問
債務超過から抜け出す方法を教えてください(デット・エクイティ・スワップ)


V デット・エクイティ・スワップ(以下 DES と略します)

この言葉は新聞などでご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
DESとは簡単にいうと
「返さなくてはならない借入金を、返さなくてもよい資本金に振り替えること」 
増資の応用型と考えてもよいですね。
有名なところではダイエーや長谷工がこの手法を活用して再生を目指しています。

資本金が増えるから債務超過は解消できるし、そのうえ借入金は減るから一石二鳥、しめしめ・・・ と簡単に考えてはいけません。
基本的に金融機関がDESに応じてくれるのはダイエーや長谷工のような大企業です。何百億もの融資を不良債権のままにしておくよりもDESを通じてまずその企業の再生を図ったほうが長い目でみれば得策だと銀行は考えています。
しかし中小企業への貸付金について、銀行がDESに応じてくれる例はまだまだ少ないのが実情です。

では中小企業はDESとは全く無縁なのでしょうか?
いいえ、中小企業でもDESを活用できるケースがあります。
それは「会社が代表者、親族知人、その他金融機関以外からお金を借りている場合」です。
そのような場合には会社と貸し手の話し合いによりDESを実行できる可能性があるでしょう。

例えばこんな感じです。
DES前
長期借入金    5000万円(うち社長からの借入金3000万円)
資本金       1000万円
繰越損失      1800万円
800万円の債務超過

DES後
長期借入金    2000万円
資本金       4000万円
繰越損失      1800万円
債務超過解消!!

DESは通常の増資に比べて手続きが複雑なのが欠点ですが、平成18年の商法改正でずいぶんとその点が改善されるようです。

ただし・・・
現在、金融機関のなかには代表者等からの借入金について、わざわざDESを利用して資本金に振替しなくても事実上の資本金と見なす、という考え方があります。
もちろん増資やDESで債務超過を解消したら必ず銀行が融資してくれるという保証があるわけでもありません。
増資やDESをお考えの場合には、顧問税理士・金融機関と十分な打ち合わせをしてどれだけの金銭的時間的コストがかかるのか、それに対して具体的にどのような効果が得られるのかを慎重に検討してください。
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